「予兆見逃さないで」 入院患者の自殺27人 3年間で

「予兆見逃さないで」 入院患者の自殺27人 3年間で

 県内の19病院で2006~08年の3年間に、入院患者27人が自殺していたことが県の調査でわかった。県障害福祉課は「予兆を見逃さず、早めの対応を心掛けてほしい」と病院側に対策を求めている。

 調査は、県内の入院患者の自殺状況を把握し、病院での対策に役立てる目的で今年1月に初めて実施。一般病院と精神科病院の計113病院にアンケート用紙を郵送し、97病院が回答を寄せた。回答率は85・8%。

 回答によると、27人が入院していたのは、一般病院が7、精神科病院が12。性別は男性20人、女性7人。年代では、60歳以上が15人で半数以上を占めた。病気で最も多かったのは、一般病院はがん、精神科病院は統合失調症だった。自殺の手段は、一般病院と精神科病院とも「首つり」が最多を占めた。兆候については、複数回答で、7病院が「自殺願望があった」と「身体症状が悪化していた」を挙げた。

 また、自殺のあった19病院のうち17病院が、自殺後に安全委員会などを開いて防止策を協議したが、回答のあった全97病院のうち89病院は、これまでに自殺に関する勉強会を開いたことがなかった。佐藤裕幸・県障害福祉課長は「自殺の対応は各病院に任せているが、自殺の兆候に注意をはらって対策に取り組んでほしい」としている。

(2009年3月12日 読売新聞)
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