内科医うつ病診療研修

内科医うつ病診療研修
県が夏から

 自殺とも関連が深いとされる「うつ病」を早期に見つけられるようにしようと、県健康づくり支援課は今年度から、最初に診察する機会の多い内科医などかかりつけ医を対象に、うつ病診療の研修を行う。

 うつ病は精神的な症状以外に「頭痛」や「不眠」「食欲不振」などの身体的な症状が出るのが一般的。日本医師会の自殺予防マニュアルによると、遺族の話などからうつ病だったと推認される自殺者のうち、初診で精神科にかかった人はわずか6%で、64%が内科で受診していた。

 研修は、精神科医などの専門家を集めた委員会がプログラムを決め、夏頃から県内2か所で計約100人の医師を対象に行う。同課は「患者が最初に訪れることの多い内科医が知識をもつことで、早期にうつ病と診断できるようになる」としている。

 県精神保健福祉センターのまとめによると、県内で2007年に自殺した518人のうち、35~55歳では、62人が健康問題が原因とされ、そのうち37人(男28人、女9人)がうつ病だった。65歳以上では、健康問題が原因とされた90人のうち、うつ病は20人(男6人、女14人)。

 同センターの小泉典章所長は「働き盛りの世代で、うつ病による自殺が目立つ。生きるのがつらくなったら、一人で悩まずに相談してほしい」と話している。

 相談は、平日の午前9時30分から午後4時まで、「こころの健康相談統一ダイヤル」((電)0570・064556)へ。

 2008年に県内で自殺した人は598人(暫定値)に上り、前年と比べ80人(15・4%)増えていたことが県警のまとめでわかった。増加数では、全国で北海道(前年比86人増)に次いでワースト2位。県警生活安全企画課は「今後、年代や動機別に分類し、原因を細かく分析したい」としている。

 まとめによると、自殺者のうち男性は430人で前年から73人増加、女性は168人で7人増えた。07年まで2年連続で減少していたが、増加に転じた。

 警察庁の発表によると、08年の全国の自殺者は3万2249人で、前年より844人(2・6%)減少した。

(2009年4月7日 読売新聞)

関連記事

Comment

Leave a Reply


管理者にだけ表示を許可する