遺族「真実が知りたい」 入院患者の不審死

遺族「真実が知りたい」 入院患者の不審死
2009.6.4 01:40
 「なんで兄貴が死んだのか、私たちは真実が知りたい」。大阪府松原市に住む男性の妹(51)は、産経新聞の取材に切実な心境を語った。
 男性は大学卒業後、大阪市内の証券会社に就職したが、人間関係に悩み約10カ月後に退職。その後も不眠や幻聴などを訴え続け、受診した精神科病院で「統合失調症」と診断され、入院するようになった。
 「兄貴は本当に気が優しくて、たまに実家に帰ってくると、いつもうれしそうに私たちに話し掛けてくれました」。母親の死後、妹が男性の保護者となり、月に一度は見舞いに訪れ、身の回りの世話をしていたという。
 ところが3月31日夜、病院から電話が突然かかってきた。「(男性が)危険な状態です」。夫と2人で病院に駆けつけると、変わり果てた男性の姿が目に飛び込んできた。額が割れ、異常なぐらい腫れ上がった腹部。何が起きたのか理解できず、出血部位を懸命に治療する医師らの行為に少し違和感も覚えた。
 当直医は「壁で頭を強打したことが死亡原因ではないか」と説明したが、納得できず警察に司法解剖を依頼。翌日、捜査員から解剖結果を聞かされ、驚いたという。
 あれから2カ月。予想外の死因と病院の不誠実な対応に今も釈然としないという。「もっと早く発見されていれば、医師の処置がもっと適切だったら、兄貴は助かったかもしれない。そう思うと無念でなりません」

産経ニュース

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