滋賀医科大がスーパーナース育成 医療の高度化に対応

滋賀医科大がスーパーナース育成 医療の高度化に対応
2009年9月24日

 看護の質を高めるため、滋賀医科大病院看護部(大津市)は、看護学生から現役看護師まで幅広く指導できる総合的な看護教育者「スーパーナース」の育成に乗り出す。看護職のスキルアップを図る国の事業に今夏採択された。医療の高度化などに対応する看護教育プログラムを開発し、県内の看護人材の育成と確保を目指す。
 臨床現場での新人看護師の教育は、先輩看護師が日常業務をこなしながら教える方法が一般的。しかし、医療技術が進歩し、業務量も増えているため教育にかかる負担も増大。現役看護師のスキルアップも難しくなっていることから、新しい教育体制づくりが急務となっている。
 滋賀医科大病院の藤野みつ子看護部長は「最新の知識に基づき、臨床教育ができる人材を育成しなければならない」と、専門の教育者スーパーナースの必要性を強調する。この育成プランが看護職キャリアシステムの構築を目指す文科省の事業の一つとして選ばれ、本年度から5年間、補助金計9800万円を受けて事業を行う。
 看護臨床教育センターを院内に開設。実践的な看護トレーニングができる機器を導入し、スーパーナースを育成する。看護教育プログラムの開発にあたっては、教育学や心理学、理工系の学問の知見も採用。現役看護師らの技能の更新をサポートする。
 また、スーパーナースを通して同大看護学科との人事交流も進める。学生に臨床経験を豊富に伝え、卒業後の看護技術の習得をスムーズにする。
 学生や現役看護師、休職者などのレベルに対応できる教育体制を整備することで、看護師の人材確保につながるという。藤野看護部長は「将来的に、地域の医療機関と連携した看護教育の仕組みづくりに貢献したい」と意気込んでいる。
 (林勝)中日新聞

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