うつ・認知障害相談室開設へ 気仙苑に専門スタッフ

うつ・認知障害相談室開設へ 気仙苑に専門スタッフ
1月から業務開始
 大船渡市大船渡町にある医療法人・勝久会(木川田典彌理事長)では、同法人が運営する介護老人保健施設・気仙苑内に無料の「うつ・認知障害相談室」を開設し、年明けから業務をスタートさせる。精神科医をはじめ、国家資格を持つ精神保健福祉士ら専門スタッフ約十人がチームを組んで相談に当たる。県内にある老人保健施設としては初めての試みで、成果が期待される。
 同法人が運営する気仙苑、松原苑の支援相談課では、これまでも認知症の相談業務を行っていた。
 今春、松原苑に併設している松原クリニックに、精神保健指定医の資格を持つ由井寅之助医師(72)が院長として赴任。また、両施設と社会福祉法人・大洋会、同・典人会の職員の中に精神保健福祉士の有資格者が計七人いることなどから、長年の懸案だった本格的な「うつ・認知障害相談室」を開設する環境が整った。
 相談業務は、年明けから毎週火曜日と土曜日の午後一時半から同五時まで、気仙苑内に設けられた三つの相談室で個別相談に応じる。県内に六十カ所ほどある老人保健施設の中では初めての試みとなる。
 精神保健福祉士は、認知障害やうつなど心の病に悩む患者と家族の相談に積極的に応じて、介護や医療につなげていく専門スタッフ。あくまでも相談業務が主で、治療は行わない。
 体制は、由井医師を中心に、精神保健福祉士が事前に相談者から聴き取り調査を行い、最終的に由井医師が患者や家族として当面、どのような対処の方法や接し方が望ましいか、また、看護・介護面については今野千賀子看護部長と渡辺陽子介護部長、心理面に関しては社会福祉法人・典人会の内出幸美総所長(情報科学博士)などがアドバイスを行う。
 相談室は一月からオープン。三月末までを試行期間とし、この間、改善点を洗い出しながら新年度から本格的に業務体制を整える。
 専門スタッフたちは「本来、認知障害であれ、うつであれ、人間としての尊厳を守ることが大前提。プライバシーの保護にも万全を期すので気軽に相談に訪れてほしい」と多くの利用を呼びかけている。
 木川田理事長は「スタッフの専門知識を十分生かすことによって、認知障害やうつなど心の病に悩む人の相談に応じるとともに、精神的・経済的負担に悩んでいる人やその家族にできる限り救いの手を差しのべたい」と話している。
 同相談室への電話による問い合わせは、専用の携帯電話(080・1858・7695)で対応する。相談は無料。

東海新報

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