医療観察法病棟が完成 事件起こした精神障害者ら、治療と支援 さいがた病院


 上越市大潟区の国立病院機構「さいがた病院」(松枝啓院長)で、傷害や殺人などの事件を起こした精神障害者らの治療と社会復帰を支援する専用病棟「医療観察法病棟」が完成した。15日から業務を開始する。



 同病院は05年9月に国から医療観察法に基づく入院医療機関に指定され、昨年4月から既存の施設を暫定病棟(15床)に改修し、保護室(1床)も合わせ患者を受け入れてきた。今月11日現在で、入院している16人は15日から新病棟に移動し、暫定病棟は一般病棟に戻す方針。



 新病棟は鉄筋コンクリート平屋約2500平方メートル。周囲を3・6メートルのフェンスと2・6メートルの塀で囲い、体育館や散歩用の中庭が設けられている。敷地周辺には赤外線センサーとフェンスに登った際、ワイヤをひっぱると警報器が作動するテンションセンサーを設置。病室を除き、病棟内外に監視カメラも設置されている。



 病棟は精神状態が不安定な患者を収容する「急性期病棟」、安定が見られる患者用の「回復期病棟」、外泊などが許可される「社会復帰期病棟」と、女性も受け入れる「共用病棟」の4区画に分かれ、30人が入院可能。病室はいずれも個室で、「急性期病棟」では安全面を考慮してコンセントカバーやステンレス製の鏡を採用しているが、「社会復帰期病棟」になるとユニットバスを設置するなど回復状況に応じて実生活に近い環境にしている。



 スタッフは医師4人のほか▽看護師▽心理療法士▽ソーシャルワーカー▽作業療法士の約50人で構成され、入院から社会復帰までおおむね1年半を見込んで治療にあたる。



 松枝院長は「多くの人の善意で開棟にこぎつけたことに感謝したい。万全のセキュリティーをもとに最先端の精神科医療に取り組みたい」と語った.



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